【独学で一発合格】簿記3級の勉強法まとめ|おすすめ教材とネット試験の流れを完全解説!

おうちで学ぶ

はじめに

簿記とは、企業や個人の経済活動を記録・整理して、経営状況を明らかにするための技術です。

就職や転職、フリーランスとしての基礎知識に役立てるため、「簿記の資格を持っておきたい」と考える人も多いのではないでしょうか。

実際に私も、フリーランスに興味があり、まずはお金の勉強をしてみようかなと思い、簿記3級を取ることを決意しました。

事務経験ゼロ、お金の知識もない簿記初心者が、完全独学で簿記3級を一発合格した方法を、分かりやすく紹介します。実際に使ったものやおすすめ教材なども載せているので、ぜひ参考にしてください。


簿記3級の難易度は?

簿記3級は70%以上で合格です。つまり、100点中70点取れれば合格ということです。

では、合格率はどのくらいなのか。日本商工会議所によると以下のようになっています。

3級受験者データ(※統一試験)

合格率
170(2025.6.8)42.4%
169(2025.2.23)28.7%
168(2024.11.17)29.5%
167(2024.6.9)40.7%
166(2024.2.25)36.3%
165(2023.11.19)33.6%
164(2023.6.11)34.0%
出典:商工会議所の検定試験 3級受験者データ(統一試験)

これを見ると、合格率は約30~45%と言えるでしょう。正直私は、この数値を見て、独学で合格は厳しいのかもしれないと自信をなくしました。

でも、心配ありません。内容を暗記しようとせず、1つ1つ理解しながら基本を押さえて勉強すれば大丈夫です。当たり前ですが、70点取れれば誰でも合格することができます。

ちなみに、簿記試験には、統一テストだけではなく、ネット試験というものもあります。統一テストとは違い、自分のタイミングで試験を受けることができます。短期間で何度も挑戦できることもあり、合格率はやや高い傾向にあります。

個人的には、統一試験よりもネット試験がおすすめです!

3級受験者(※ネット試験)

期間合格率
2025年4月~2025年6月41.7%
2024年4月~2025年3月38.6%
2023年4月~2024年3月37.1%
2022年4月~2023年3月41.2%
出典:商工会議所 2級・3級受験者データ(ネット試験)

簿記3級合格した体験談

実際に私が、ネット試験を受けたときの結果です。緊張していたせいか、得意だった第1問でミスをしてしまいましたが、苦手意識があった第2問と第3問は満点でした。

  • 勉強期間:45日
  • 1日当たりの勉強時間:1時間~1時間半
  • 勉強時間合計:約70時間

覚えている範囲で計算してみました。多少前後しているかと思いますが、がっつり集中していたというよりは、コーヒーを飲みながらゆったりやっていた時間もかなりあったので、もっと短い時間でも十分可能だと思います。

一般的に、簿記3級を合格するために必要な勉強時間は、50~100時間と言われているようなので、妥当だったのかもしれません。

使った教材は3つだけ!その感想とおすすめの理由

<おすすめの理由> ※kindleunlimitedにもあります。

①「理解しながら読み進めることができる」

これが何よりの魅力です。言葉の意味、仕分けの仕組み、そもそもの会社の仕組みなど、専門用語が出てくると、知らない漢字が並んで嫌になる私でも、納得してインプットすることができました。これは覚えたほうがいいのか、覚えずに進めていいのかも示してくれているのも助かるポイントでした。ふくしまさん自身も「本書の解説が一番分かりやすい」と書いていましたが、まさにその通りでした。

②「簡単な練習問題がスモールステップで用意されている」

インプットしたことをすぐにアウトプットできる。そして、解説が丁寧。よくある参考書だと「○○は~だから、答えは…」と説明しているのに対して、言葉の意味を再確認したり、似た問題と違う点や注意する点、解くためのポイントを繰り返し提示してくれているので、例題を解いているうちに気づいたら定着しています。私の間違え方が誤答として紹介されていることも多く、つまずく部分を分かってくれていると感じました。

③「動画でも説明してくれている」

文字でゆっくりじっくり勉強したい人と、映像で視覚的に情報を得たい人とそれぞれ向き不向きがあると思います。私は、基本文章で読むほうが頭に入りやすいのですが、仕訳の仕方や表の作り方など、動画のほうが手順が分かりやすい場合もあります。動画も本とほぼ同じ内容になっているので、自分に合った方法を選んで勉強できたのはとても大きかったです。

         ↓

    ※本を買うのはな…と思う人はYouTubeだけでも十分理解できます!

①「問題の解き方を実際に見ることができる」

勉強していけば分かるのですが、借方・貸方・損益計算書・貸借対照表など、どこから書いていくとミスなく説くことができるのかがよく分かります。問題文をすべて読み終わってから回答するのではなく、問題文を読みながら答えを書き進めているので、時間の短縮にもなり試験でも有利になります。

②「声が印象的で記憶に残りやすい」

これはただの個人差かもしれませんが、特徴的な声が印象に残りやすかったり、お決まりのフレーズがあったり、聞いているとだんだん「ふくしまさんならこう言うだろうな。」と勝手に脳内で解説が流れるような気がします(笑)また、文章を読む集中力がない日は、YouTubeで勉強していました。

①「予想問題9回分もついている!?」

とにかく練習あるのみ!本番と同じ形式なので、9回もやれば完璧に慣れることができます。何よりも、問題冊子と回答冊子を取り外すことができるので、とにかく解きやすい!本の大きさや値段、ボリュームもちょうどいいと感じました。

②「ネット試験 模擬プログラム5回分がついている」

これが最高に良かったです✨試験を受けてからよりこの良さに気づけたのですが、本番と全く変わらないクオリティでした。筆記での回答とはかなり感覚が違うので、ネット試験を受ける方は、これをやっておいて損はありません!筆記とは違い、自動ですぐに採点され、解説もさっと見れるのがとても便利でした。また、時間が来ると回答できないようになっているので、つい自分だと時間を延長してしまう…という私みたいな人にもおすすめです。

↓↓こちらから購入できます↓↓

2025年度版 スッキリうかる 日商簿記3級 本試験予想問題集 [ 滝澤ななみ監修 TAC出版開発グループ ]
価格:1,320円(税込、送料無料) (2025/9/8時点)


必要なのはシンプルな勉強法のみ

勉強方法はシンプル。

1日1時間と時間で決めてもOK。1日2チャプターなど区切ってもOK。とにかくじっくり理解しながら読み通す。分からないところは、動画を活用しできるだけ分からない部分を残さず進める。ただし、難しいところは「なんとなく分かった」くらいで大丈夫です。

ここが重要!1冊読み終えたので、次の本に行きたくなりますが、浮気せず、もう一度最初から読んでいきます。ここはもう分かると思ったところも、改めて読んでいくとさらに理解が深まったり、忘れてたことにも気づいたりすることができます。2周目なので、1周目よりもスムーズに進んでいくと思うので、そこまで時間はかからないはずです。説明もですが、練習問題もすべてやります。

ふくしまさんの本がほぼ完ぺきになったら、やっと問題集です。私は、最後の2週間くらいで始めました。この手順でやる良さは、基礎をしっかりと身につけた状態でやるとある程度点が取れて自信になるからです。実際に9回の予想問題集はすべて70点以上だったので、本番も少し心に余裕をもって受けることができました。

また、時間配分としては、第1問15分/第2問15分/第3問30分、時間が残ったら第2問の見直しと決めてやっていました。第1問⇒第3問⇒第2問の順番でやるとよいという記事も見たことがありましたが、個人的には順番にやっていくほうが合っていました。


試験当日の流れ(ネット試験)

私が当時、一番知りたかった情報がこのネット試験の流れでした。もちろんホームページやネットでも情報はありましたが、詳しく載っているものはあまりなかったように思います。

私と同じような人が、少しでも不安をなくして試験に臨めるように紹介していきたいと思います。

1.日本商工会議所のホームページから、ネット試験を申し込む

自宅から行きやすい場所を選び、好きな日程で申し込めばOK。必要な費用を支払えば、特に受験票などはないので、あとは当日時間に余裕をもって行くだけです。

2.電卓を用意する。

私は、携帯の電卓でやっていたので、ぎりぎりに買ってしまいましたが、早めに準備しましょう。ワッツという百均で買ったものでも特に問題なかったので、試験のために買うぐらいの人は百均でもいいと思います。

3.15~30分前に会場に行く。

持ち物:本人確認証+電卓(筆記用具は会場で準備されていると思います。)           ※メール等でよく確認しておくことをおすすめします。

また、場所にもよると思いますが、分かりにくいところにあることもあるので、時間に余裕をもって行きましょう。

4.受付する。

私はてっきり何人かで「よーい、スタート」で始めるかと思っていましたが、来た人から受付をし、電卓と本人確認証(免許証やマイナンバー等)だけを持って、あとの荷物はロッカーにしまいます。ボールペンとメモ用紙(A4白紙が2枚)を説明のファイルと一緒に受け取り、入室します。

5.試験開始

小さな部屋に複数のパソコンが置かれていて、すでに試験を始めている人が数人いる状態でした。席まで案内されたら、渡されたパスワード等を入力し、自分のタイミングで【試験開始】ボタンを押して始めます。周りからキーボードや電卓を打つ音が聞こえますが、落ち着いて1問1問確実に解きます。個人的には、分からないと思ったところは飛ばさず、とにかく何か回答して、紙に問題番号をメモし、時間が余ったら戻ることをおすすめします。

6.試験終了

試験が終わるとすぐに画面に合格/不合格と点数が表示されます。確認したら【印刷】ボタンを押し退出。受付で印刷された紙をもらって終了です!ネット試験の場合、合格証については、印刷された紙のQRコードから読み取って自分で印刷する流れになっています。


まとめ

簿記3級の知識は、就職や転職に役立つだけではなく、生きていくうえでのお金の知識や社会での基礎知識として活用できることばかりです。

そして何より、「合格」するという成功体験によって、自信にもつながります。

とは言っても忙しい毎日を送っている人も多いと思います。私が紹介した勉強方法は隙間時間でも、最低限の費用だけで実現可能です。独学でも一発合格できます!

ぜひこの機会に、簿記3級を取得してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました