はじめに

「博士課程の彼氏と付き合うって、実際どうなるんだろう?」
博士課程に進んでいる彼氏と付き合っていた私は、そんな漠然とした不安を感じることがありました。
そもそも身近に博士課程に進学している人がおらず、どんな生活をして、修了後はどんな道に進むのかもよく分からなかったからです。
彼はまだ学生。研究は忙しそうだし、博士課程を無事に修了できる保証もない。修了後の仕事も分からない。
それでも無事に博士課程3年間付き合い続け、結婚することができました。
周りに同じような状況の人がほとんどいないので、相談したくてもなかなか相談しづらい。そんな方のちょっとした助けになれば嬉しいなと思い記事にしました!
博士課程の彼氏と付き合う中で感じた不安と覚悟
① まだ学生であることへの不安

これは年の差があるかどうかにもよりますが、私たちは同級生だったので、私が社会人として働くなかで、彼はあと3年間は学生という事実にはじめは不安でした。
もちろん、博士課程に進むことは彼自身が選んだ道。
研究にとても熱心だった彼の姿を見ていたからこそ、尊敬もしていて応援もしていたので、嫌な気持ちは全くありませんでした。
でも、「大学生とは違ってどのくらい忙しいんだろう。」「この先、どんな生活になるんだろう。」と思うことはありました。
そもそも博士課程とはどういうものか分からない上に、私たちは遠距離恋愛だったこともあり、将来の見通しが立ちにくいことへの不安が大きかったです。
② 博士課程の多忙さを理解できるか

博士課程と聞くと「大学院生だから、社会人よりは時間があるのでは?」と思うかもしれません。
でも、実際には研究を進めたり、論文を書いたり、発表したりと、やることは山盛りです。
これは、どんな研究をしているのか分野によっても違うかもしれませんが、彼の場合は、月曜~土曜日まで朝7時から夜10時過ぎまで研究室にいるというかなり忙しい毎日を送っていました。
もちろん、研究室で決められた時間はもっと少ないですが、日曜日ですら研究室に行くということも珍しくありませんでした。
あまりの多忙さに、二人で会う時間が限られてしまったり、計画していた旅行が中止になってしまったりすることもあり、
「もう少し自分との時間も大切にしてほしいな」
「自主的にやっているのなら、もうちょっと研究に費やす時間を減らせるのでは…」
と思わないようにしようとしても難しいときもありました。
でも、彼にとって研究は遊びではなく、将来につながる大切なこと。
博士課程の忙しさをどこまで理解できるかというのは、付き合っていく上では重要ポイントでした!
③ 博士課程修了後の進路が見えない

3年間の博士課程生活すらイメージが持てなかったのに、卒業後はさらに分からないことだらけ。
- どこで働くのか。
- どんな仕事に就くのか。
- どこに住むことになるのか。
- 結婚できるとしたら何年先なのだろうか。
博士課程を卒業したからといって、「就職に有利になる」「大学や大学院を卒業するよりスムーズに決まる」という保証はなく、むしろ博士課程修了者を人材として求める企業が限られているため、就職が難しくなるケースも少なくないという情報も目にしました。
また、企業だけでなく、大学や研究機関に「研究員(いわゆるポスドク)」として数年間働く人も多いようです。
私が心配することではなく、彼が選択することではありますが、気になるところではありました。
④ 3年間という長い期間と「無事に修了できるのか」という心配

専攻・大学・研究分野・博士号取得要件によってかなり違いますが、文科省の統計では、博士課程に入学した人のうち標準修業年限内に学位を取得する割合は、おおむね半数前後とも言われています。
単純に博士号を取得することが容易ではないということもありますが、毎日研究に追われ、精神的にもきつくなってしまうこともあるという話も聞いていました。
実際、彼の研究していることについてちらっと見せてもらったことがありましたが、どれだけ難しいことに挑戦しているのか一瞬で分かりました。
また、実験が思うように進まなかったり、膨大な時間を費やして頑張っていても結果が出なかったりして、かなりしんどそうにしている時期もありました。
何の知識もない自分にできることは少なく、大変さに共感してあげることもできませんでしたが、無事に3年で博士号を取得し卒業できた彼を、ますますリスペクトするようになりました!
⑤ 「博士課程は結婚率が低い」という情報も

インターネットで『博士課程 結婚』と検索すると、「博士課程では結婚・恋愛はできない」「研究者は結婚が難しい」といったワードを目にするたびに、当時は不安になっていました。
考えられる理由としては、
- 博士課程の間はまだ学生で、収入が不安定
- 研究が忙しく、恋人との時間を取りにくい
- 博士号取得後の進路や勤務地が見えにくい
- ポスドクなど、任期付きの仕事になる場合がある
- 結婚や将来の生活設計を立てにくい
確かに一般的な会社員とは異なる困難さがあるのは事実ですが、実際に結婚が難しいというわけではないと思います。
私自身、縁あって博士課程の方と卒業後に結婚したという方に出会ったり、夫の就職先でも博士卒で結婚している方が多くいたりしました。
そのため、博士課程だから結婚が難しいというより、結婚する時期が多少遅くなることはあっても、博士課程を経て結婚する人は決して珍しくないのだと感じています。
⑥ 周りと比べて焦ることもあった

今の時代、博士課程に限らず言えることではありますが、結婚を見据えて同棲を始める友人や、結婚して家庭を持っていく友人も少しずつ増えてきます。
そんな周囲を見ていると、どうしても自分たちのことも気になることがありました。
「あと3年間は結婚や同棲は難しいのかな」
「彼が博士課程を卒業する頃には27歳か……」
付き合ってはいるものの、周りが先に進んでいく中で、自分たちは足踏みしているように感じることもありました。
また、周囲に状況を話すと「大丈夫?」と心配されることも多く、それがかえって不安につながることもありました。
それでも、別れたいと一度も思わなかったのは、やっぱり研究を一生懸命頑張るところをずっと見ていて、「尊敬できる」と思えたからだと思います。
⑦ 結婚のタイミング

結婚するとしたら、簡単に言えば2択です。
- 博士課程に在学中に入籍する
- 博士課程卒業後に入籍する
私たちは、彼の就職先決定後プロポーズ→入籍→彼が社会人になると同時に同居という流れでした。
私は勝手に「彼の性格的に在学中の結婚はない」と思っていましたが、彼は、卒業の見込みがあり、就職先が決まったらプロポーズをすると決めていたようです。
「いつか結婚したいね」と話したことはあっても、具体的にいつということはほとんど話したことはなかったので、結果的に、「就職先が決まる」という一つの区切りが、私たちにとっての結婚のタイミングになりました。
このタイミングは、人それぞれなので二人で話し合って決めたり、無事に卒業してから結婚の話が進んだりすることもあると思います。
ただ、在学中に入籍した経験から言えることは、「とても気持ちが軽くなった」ということ。
結婚できるという嬉しさはもちろんですが、在学中に入籍して、同居は卒業・就職後にしたことで、結婚後の生活についても焦らず考える時間がありました。
- お互いの仕事をどうするのか
- どこに住むのか
- いつから一緒に住み始めるのか
- お金の管理はどうするのか など
博士課程の間に無理に生活を変えるのではなく、就職という大きな区切りを迎えてから2人の生活をスタートできたのは、私たちにとって良かったと感じています。
実際に博士課程の彼氏と結婚してみて

- 忙しい時期や大変な時期を一緒に乗り越えた経験が、結婚後にも生きている。
- お互いに依存しすぎず、でもリスペクトをもって支え合える信頼関係ができた。
- 会える時間が限られていたからこそ、一緒にいられる時間を大切にできる。
- 博士課程を終えて就職したことで、収入面では安心感がある。 (就職先や職種にもよるが、家計を支えてくれていることがありがたい。)
- 研究の忙しさを理解しやすい (今の仕事も研究なので、結婚後に仕事が忙しい時でも、「忙しい=大切にされていない」と感じることはない。)
- 2人で将来について話し合う習慣ができた。 (住む場所や仕事、お金、結婚のタイミングなど、じっくり2人で話し合ったからこそ)
今振り返ると、将来が見えない時期があったからこそ、2人で将来について考えたり、話し合ったりする時間を持てたのだと思います。
まとめ
博士課程の彼氏との将来に、不安を感じることはありました。
彼がまだ学生であること、研究の忙しさ、卒業後の進路、結婚のタイミングなど、分からないことが多かったからです。
そもそも博士課程に進んでいる人は身近にあまりおらず、相談できる相手もなかなかいませんでした。
それでも、彼の就職が決まったことを一つの区切りに、プロポーズ、入籍、同居へと進み、今は夫婦として生活しています。
博士課程の彼氏との恋愛や結婚は、なかなか身近にないケースだからこそ、私の経験が少しでも参考になれば嬉しいなと思います。


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