はじめに
胎児ドッグを受けようか迷っていると、「どんな検査なの?」「実際に受けた人はどう感じた?」と気になりますよね。
私も受ける前は、「本当に必要なのかな」「受けたほうが安心できるのかな」と悩み、体験談をたくさん調べました。費用も決して安くないため、夫婦で何度も話し合って受けることを決めました。
この記事では、実際に胎児ドッグを受けた当日の流れや検査結果、そして受けて感じたことを、良かった点も気になった点も含めて正直にお伝えします。
これから胎児ドッグを受けるか迷っている方の参考になれば幸いです。
胎児ドッグを受けようと思った理由

私は、非確定検査であるNIPTと胎児ドッグを受けました。
その中でも、なぜ胎児ドッグを受けようと思ったのか…
- 一部の染色体疾患の可能性のみを調べるNIPTとは異なり、胎児ドッグでは超音波を使って、赤ちゃんの頭や顔、心臓、手足などの形態や発育の状態を詳しく観察することで補い合うことができる。
- 決して安い検査ではありませんが、3万円以内で受けることができる。
- 妊婦健診は一人で受診することが多く、夫婦でゆっくり赤ちゃんの様子を見たり、医師の説明を一緒に聞いたりする機会がほしいと思った。
予約のタイミング
医療機関によって呼び方や実施時期に違いがありますが、主に初期・中期・後期に分かれています。
| 時期 | 週数の目安 | 主に見る内容 |
|---|---|---|
| 初期胎児ドック | 11週〜13週6日頃 | NT(首のむくみ)、鼻骨、心臓の動き、全身の形態、染色体異常の可能性につながる所見など |
| 中期胎児ドック | 18週〜22週頃 | 脳・心臓・脊椎・四肢・内臓など、より詳しい形態チェック |
| 後期胎児ドック | 28週〜32週頃 | 成長発達、胎盤や羊水、臓器の状態、後期に分かる異常など |
どの時期にもそれぞれの目的があり、主に見るところが変わっていきます。
ただし、よく病気のサインとして見られる「NT(首のむくみ)」については、11週0日〜13週6日頃が評価しやすい時期であり、それより早いと胎児が小さく測定が難しく、14週以降になると、首のむくみが自然に変化して評価が難しくなることがあると言われています。
私の場合、妊娠10週目に入る頃に予約をしようと問い合わせましたが、「18週までは予約でいっぱい」と断られてしまいました。その後、運よくキャンセルが出たので、14週0日に胎児ドッグを受けることができましたが、初期胎児ドッグで見ることができる時期のギリギリでした。
妊娠が分かってからすぐ予約する人もいるようで、予約するのであればとにかく早めがおすすめです!
胎児ドッグ当日の流れ
受付・問診
医療機関によって異なると思いますが、
- マスクを必ず着用すること
- 持ち物は特になし(保険適用外のため、母子手帳もマイナンバー等も提示の必要なし)
- 問診表を記入(妊娠週数や出産予定日、これまでの妊娠経過、既往歴など)
- 完全予約制のため待ち時間ほぼなし
※医療機関によっては、紹介状が必要だったり、待ち時間がかなり長くなったりする場合があります。
※受診理由や検査結果による今後の考えについては、「担当医から何か指摘されたことがあるか」ということは聞かれましたが、それ以外は特に詳しく聞かれることはありませんでした。
検査
検査は、腹部エコーで行われ、約30分ほどじっくりと説明してもらいながら見ていただきました。
私が受けた「初期胎児ドッグ」では、以下の項目を検査しました。
- NT(首の後ろの透明な部分):一般的には3mm以上を厚いと判断する
- 鼻骨:鼻の骨が1.5mm以上あるかどうか
- 静脈管の逆流:へその緒から赤ちゃんの心臓へ行く血管の流れを測定
- 三尖弁の逆流:心臓の弁の逆流を測定
- 赤ちゃんの心拍数
- 赤ちゃんの大きさ:頭からお尻までの長さを測定
- 赤ちゃんの指の動き、足の形
- 頭、顔の大きな異常がないか
- 胸水、腹水の有無
- 臍帯ヘルニアの有無
※私の場合、手や足の指の数と性別についても、現段階での判定をしてもらいました。
医師からの説明
医師からは、「大丈夫」という言葉は使わず、あくまで赤ちゃんの状態をそのまま伝えているという説明を受けました。もちろん、基準値や正常な状態など、分かるように補足はしてくれました。
また、胎児ドッグは、赤ちゃんのサインを見るため、確定診断ではないこと。つまり、サインを出していない染色体異常症の場合は、予測をすることができないということ。
染色体異常症の子の8~9割がサインを出していると言われているが、サインがあった場合でも正常の場合がほとんどであるという説明がありました。
胎児ドッグの結果
結果は、【特に気になる所見はなし】でした。
※私たち夫婦は、この胎児ドッグの後にNIPTを受けましたが、医師から「受けたほうがいい」「受ける必要がない」といった助言はできないため、結果を受け、夫婦でどうするかを話し、決断しました。
【検査結果】
- NT(首の後ろの透明な部分):1.7mm NTには正常値の設定はなし。一般的には3mm以上を厚いと判断するが、3mm以上あっても異常の確率が、3mm以下に対し確率が高くなるという意味。正確には赤ちゃんの大きさに対しての比率となる。
- 鼻骨:2.7mm 鼻骨は1.5mm以上を正常とする。ただし、日本人はやや低い傾向あり。
- 静脈管血流 PI:1.09 PIとは、血液の流れやすさの指標。1.5より高い場合は、やや流れにくい。
- 三尖弁血流 逆流:なし 三尖弁の逆流は正常児にも多い所見。60cm/sec以上の場合、心臓疾患との関連も示唆。
- 心拍数:164bpm
- 頭部:脳の形成あり
- 顔:明らかな耳介低位、下顎低形成なし
- 胸部:横隔膜ヘルニアなし
- 心臓:4つの部屋に分かれており、左側に正常に傾いている。
- 腹部:臍帯ヘルニアなし、胃胞が左にあり、膀胱は正常大。
- 手指、足指:あり、明らかな屈曲なし
- 臍帯:臍帯動脈2本あり
胎児ドッグを受けてよかったこと
赤ちゃんの様子を詳しく見てもらえた

通常の妊婦健診では、赤ちゃんが元気に動いているか、心拍があるか、大きさが週数相当かなどを確認しますが、エコーの時間は短く、1分程度で終わることも多いです。
毎回、心拍が確認できるだけで安心していましたが、胎児ドックでは時間をかけて赤ちゃんの体の状態を詳しく見てもらうことができました。普段の健診では分からない部分まで確認できたことが、大きな安心につながりました。
いつものエコーより鮮明に赤ちゃんを見ることができた

受診している病院によって違いはありますが、通常の妊婦健診のエコー写真では、頭や体、手足がなんとなく分かる程度で、細かい部分までは確認できないこともあります。
胎児ドックでは、時間をかけて赤ちゃんの様子を見てもらうことができ、背骨や心臓の動き、羊水を飲んだ様子、鼻や耳、首の状態など、普段のエコーでは気づけない部分まで確認できました。
赤ちゃんが実際にお腹の中で動きながら成長している姿を見ることができ、「本当に赤ちゃんがお腹の中で育っているんだ」と実感できたことが、とても印象に残りました。
医師の説明を聞きながら、赤ちゃんの成長をより実感できた

エコー写真だけを見ても、どの部分が何を表しているのか、自分ではなかなか分かりませんでした。しかし、医師が「ここが背骨です」「ここが心臓です」とひとつひとつ説明してくれたことで、赤ちゃんの体のつくりを理解しながら見ることができました。
また、「この黒い丸の部分は、赤ちゃんが羊水を飲んだ証拠だね」と教えてもらい、「お腹の中で羊水を飲んでいるんだ!」と新しい発見もありました。
まだ胎動を感じない時期だったため、赤ちゃんはあまり動いていないのかなと思っていましたが、実際には指しゃぶりのような手の動きや、体全体を動かす様子を見ることができ、とても驚きました。
自分のお腹の中で成長している赤ちゃんについて、まだまだ知らないことがたくさんあるんだと実感できた時間でした。
夫婦でゆっくり赤ちゃんを見ることができた

普段の妊婦健診は夫婦で一緒に行くことが難しく、私が1人で受診することが多かったため、夫がエコーで赤ちゃんを見るのは初めてでした。
胎児ドックでは時間をかけて赤ちゃんの様子を見ることができ、夫も動いている姿を見てとても感動していました。「可愛いね」「よく動いているね」「心臓が元気に動いているね」と話しながら、一緒に赤ちゃんの成長を感じられたことが嬉しかったです。
夫婦で同じ瞬間を共有しながら、お腹の中で成長している赤ちゃんを見ることができた時間は、とても幸せで大切な思い出になりました。
出産に向けて安心につながり、夫婦で考える時間になった
医師に赤ちゃんの状態を詳しく確認してもらい、現時点で問題がないことを知ることができたことで、出産までの期間を少し安心した気持ちで過ごせるようになりました。
また、検査をきっかけに夫婦で赤ちゃんのことや、これからのことについて話す時間が増えました。結果を知るだけではなく、親になる準備を進めたり、赤ちゃんについて考えたりする大切な時間になったと感じています。
さらに、胎児ドックでは普段の妊婦健診よりもゆっくり赤ちゃんを見ることができ、写真や動画として残せたことも大切な思い出になりました。
胎児ドックを受けて感じた注意点
予約は早めに検討した方がよい
胎児ドックは受けられる時期が決まっているため、予約のタイミングには注意が必要です。
前述した通り、私自身、早めに担当医へ相談していたつもりでしたが、希望していた時期の予約枠は埋まっており、空きが出たことで受けることができました。
特に初期胎児ドックは、11週〜13週頃など受けられる期間が限られています。情報収集は余裕をもって行い、受けたい施設や時期が決まったら、早めに予約状況を確認しておくことをおすすめします。
結果を知ることへの不安と限界
胎児ドックは赤ちゃんの状態を詳しく知ることで安心につながる一方で、「もし何か見つかったらどうしよう」という不安もありました。
また、胎児ドックで確認できることには限りがあり、検査で問題がないと言われても、すべての病気や障害を否定できるわけではありません。
検査を受ける前に、分かること・分からないことを理解した上で、結果をどのように受け止めるかについて夫婦で話し合っておくことが大切だと感じました。
費用がかかる
胎児ドックは保険適用外のため、決して安い検査ではありませんが、医療機関によって費用には大きな差があり、10万円近くかかる場合もあれば、3万円以内で受けられる場合もあります。
費用だけで判断するのではなく、「どこまで詳しく見てもらいたいのか」「どのような説明を受けたいのか」など、自分が希望する検査内容と費用を照らし合わせて、納得できる医療機関を選ぶことが大切だと感じました。
私たちも費用面で迷う部分もありましたが、赤ちゃんの状態を詳しく知ることができ、夫婦で考える時間にもなったため、私たちにとっては受ける価値のある検査でした。
結果によっては夫婦で考える時間が必要になる
出生前診断は、結果を知って終わりではありません。
もし何か指摘があった場合に、どのように向き合うのか、どんな選択をするのかについて、事前に夫婦で話し合っておくことが大切だと思いました。
また、検査結果によっては、羊水検査などの確定検査を受ける選択肢が出てくる可能性もあります。どのような結果であっても慌てずに向き合えるよう、確定検査の可能性も含めて夫婦で考えた上で検査を受けることが重要だと感じました。
胎児ドッグはこんな人におすすめ
- 出生前診断そのものを受けるか迷っている人
- 胎児ドッグを受けるか迷っている人
- 妊娠初期で不安が大きい人
- NIPTを受けるか迷っている人
- 赤ちゃんの状態を詳しく知りたい人
- 夫婦で赤ちゃんの成長を感じる時間を作りたい人
これはあくまで私個人の意見ですが、妊婦健診の一つとして取り入れてほしいと思うくらい、妊婦さん全員におすすめできる検査だと感じました。
特に、出生前診断を受けるか迷っている方や、胎児ドッグを受けようか悩んでいる方には、一度受けてみても後悔は少ないのではないかと思います。
実は私自身、最初はNIPTだけを受けるつもりで病院を探していました。しかし、認証施設では「胎児ドッグを受けてからNIPT」という流れになっているところが多く、それが胎児ドッグを受けるきっかけでした。
実際に受けてみると、NIPTは通常の採血と同じように5分ほどで終わり、赤ちゃんについて知ることができるのは、後日届いた結果を紙で確認するタイミングでした。
一方、胎児ドッグでは、その場で時間をかけて赤ちゃんの様子や成長を確認することができました。医師から丁寧に説明を受けながら、夫婦で「今こんなふうに成長しているんだ」と知ることができた時間は、とても貴重なものでした。
だからこそ、結果だけではなく、「今の赤ちゃんの状態を直接見て知ることができる」という点でも、胎児ドッグを受けて本当によかったと感じています。
まとめ
今回は、私が実際に胎児ドッグを受けた体験談をまとめました。
受ける前は「本当に必要なのかな」「費用もかかるし受けるべき?」と悩んでいましたが、実際に受けてみると、赤ちゃんの成長や体の状態を詳しく知ることができ、とても有意義な時間でした。
もちろん、胎児ドッグを受けるかどうかに正解はありません。それぞれの考え方や価値観、ご家庭の状況によって選択は異なると思います。
だからこそ、この記事が「受けようか迷っている」という方にとって、少しでも判断材料になればうれしいです。
また、今後は今回あわせて受けたNIPT(新型出生前診断)の体験談や、私が実際に受けたクリニックの様子・選んだ理由・予約から検査までの流れについても詳しく紹介する予定です。これから受ける方の参考になるよう、実体験をもとにお伝えしていきますので、ぜひあわせてご覧ください。



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